文字を大きくすると、急に行が広がってしまう
先日、「文字サイズを拡大したら、不自然に行間が広がってしまうんだけど」という相談を受けました。どういうことか下の図を使って説明しますね。図はクリックすると別画面に拡大されますので。見づらい場合はクリックしてください。
Wordで入力した文字は、行間が1行に設定されているので、文字の大きさが変わっても、ちょうど収まる高さに自動で調整されます。画面では文字サイズを12ポイントに変えてみました。
ところが、同じように14ポイントに変更すると、行と行の間がいきなり倍近く空いてしまいました。文字サイズはわずか2ポイントしか拡大していないのになんで・・・? これには誰もがびっくりしてしまいますね。
実はこれ、Wordの初期設定によるものなのです。
普段は見えませんが、Wordの文書ウィンドウには、「グリッド」と呼ばれる線が碁盤の目のように張り巡らされています。「表示」メニュー→「グリッド線」を選んでみてください。水平方向のグリッド線がこれで表示されます。
Wordでは文字をこのグリッド線に揃えて配置するように設定されています。ところが、グリッド線の本数は固定なので、文字サイズが一定の大きさを超えると今までのグリッド線では位置が合わなくなります。そのため1本おき、2本おき・・・とグリッド線を間引いて揃えてしまうのです。
この設定を解除するには、該当する文章の段落を選択してから「書式」メニュー→「段落」を選択し、「段落」ダイアログボックスで「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックを外します。
これでもういきなり行間が大きく広がってしまうことはなくなりますよ。文字サイズに応じた自然な行間に表示されます。
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