大きな画像を挿入しても「図の圧縮」が不要になった
このブログでは、Office2007になって(今までのOfficeと比べて)変化があった機能や操作を優先的に取り上げるようにしています。今日も、地味ではありますが、初めて気づいたとき「おっ」と声を上げそうになった機能をご紹介します。
それは、ファイルに挿入した画像ファイルが自動で圧縮されるというものです。「図の圧縮」についてはこちらで解説しています。
・画像を挿入しただけのPowerPoint2007ファイル (ファイルサイズ:1.08MB)
・画像のサイズを縮小し、上書き保存したPowerPoint2007ファイル (ファイルサイズ:438KB)
PowerPoint、Word、Excelのファイルにデジカメなどの画像を挿入して保存すると、画像の分だけファイル容量は大きくなります。
2003までのOfficeでは、挿入した画像を縮小したり、トリミングしたりしてからファイルを上書き保存してもファイルサイズは大きいままです。別途「図の圧縮」を実行して、画像ファイルの不要になった部分をデータから取り除かないと、ファイルサイズが小さくなりませんでした。
ところが、2007で挿入した画像を縮小、トリミングすると、上書き保存をするだけで、上図の下画面のようにファイルサイズは縮小されます。これはなぜでしょうか。
謎を解き明かすには、まず「図の圧縮」機能がどのように変わったのかを見てみましょう。画像を選択し、「図ツール」の「書式」タブで「図の圧縮」ボタンをクリックします。
「画像の圧縮」ダイアログボックスが開いたら、「オプション」ボタンをクリックします。
圧縮のオプションが表示されますね。
2007になって、一番上に「保存時に基本的な圧縮を自動的に行う」というチェックボックスが追加されました。初期設定ではこれがオンになっているので、ファイルを上書き保存するだけでファイル中の画像データも最適化され、ファイルサイズが最小限に抑えられるようになったのです。加えて画像の解像度を落とす必要でもなければ、「図の圧縮」をあえて実行する必要はなくなりました。デジカメ画像を多用することの多いPowerPointでは特に恩恵が大きい改良点ですね。
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