インデントマーカーを使うと中途半端な文字数でインデントが設定されてしまう
段落の開始位置を少し内側にずらして読みやすくしたり、文書にアクセントをつけたりするには「インデント」機能を使います。
インデントを設定するには、「書式」メニューから「段落」を選択する方法と、水平ルーラーのインデントマーカーをドラッグする方法の2種類がありますが、マウスですばやく設定できるのはやはりドラッグ操作のほうですね。
ところが、このインデントマーカーは少々くせものでして・・・。インデントは文字数単位で設定することが多いのですが、段落を選択して、ルーラーでインデントマーカーをドラッグすると、設定されるインデント位置がきっちりとした文字数にならなくて困ったことはないでしょうか。
この原因は、Wordのグリッド線にあります。グリッド線とは、方眼紙のように文書の背後に設定されたマス目のことで、通常は非表示になっています。マス目の縦を「文字グリッド線」、横を「行グリッド線」と言い、このうち、マーカーをドラッグすると文字グリッド線の位置に合わせてインデントが設定されます。
ところが、文字グリッドの初期値はなぜか「0.86字」という中途半端な文字数になっています。したがって、この文字グリッド線の単位を変更すれば、文字単位できっちりドラッグできるようになります。
まず、「図形描画」ツールーバーの「図形の調整」→「グリッド」を選択し、「グリッド線」ダイアログボックスで、「描画オブジェクトをグリッド線に合わせる」にチェックが入っていることを確認してください。
次に、「文字グリッド線の間隔」に「1」と数値を入力し、「既定値として設定」ボタンをクリックします。
表示されるメッセージで「はい」ボタンをクリックすると、文字グリッド線の既定の単位が「1文字」に変更されます。以後は、ルーラーでインデントマーカーをドラッグすると、きっちり1文字分ずつインデントを設定できるようになります。
なお、Word2007の場合はこちらの記事をご覧ください。
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