Alt+Enterで挿入したセル内改行をまとめて削除する(CLEAN関数)
セルに入力した文字を好みの位置で折り返して表示するには、改行したい位置で「Alt」+「Enter」キーを押しますね。このようにして挿入した改行をまとめて削除するには、関数を使う方法もあります。データを入力したセルとは別のセルに、改行なしの文字列を表示する場合に利用するとよいでしょう。
これには、CLEAN関数を使います。CLEAN関数は、セルのデータの中に含まれる制御コードなどを削除する関数で、引数には対象となるデータが入力されたセル番地を指定します。
改行を削除した後の文字列を表示するセル(ここではE3セル)を選択したら、「=CLEAN(D3)」のように、CLEAN関数の式を入力しましょう。CLEAN関数の引数は1つだけなので、直接セルに関数の式を入力するほうが手早く指定できます。
「Enter」キーを押して式を確定すると、セルにはD3セルのデータから改行を除いた文字列が表示されます。あとはオートフィルでこの数式を他のセルにコピーすれば完了です。E3セルを選択したら、右下隅にマウスポインタを合わせて下にドラッグします。
これで他のセルにもCLEAN関数の式がコピーされ、セル内の改行が削除された文字列が表示されました。データを入力したセルそのものから改行をまとめて削除するには、前回の記事を参照してください。
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