セルに入力した数式を変更されないようにしたい
請求書などをExcelで作成するときには、合計金額が自動で計算されるようセルに計算式を入力しておくことができます。こうしておけば、そのつど手計算をしなくて済むので大変便利なことは言うまでもありません。
ただし、数式が設定されたファイルを作成者以外の人にも使わせたい場合は注意が必要です。データを書き換える際、セルに入力した計算式をうっかり削除されてしまうことがあるからです。
これを予防するには、「セルのロック」と「シートの保護」という機能を利用します。今日はその方法を紹介しましょう。
まず、シート左上端にある「全セル選択ボタン」をクリックして、シート全体を選択しておきます。次に、シート内で右クリックし、表示されるメニューから「セルの書式設定」を選択します。
開く画面で「保護」タブをクリックし、「ロック」のチェックを外します。「OK」ボタンをクリックすると、シート内のすべてのセルのロックが解除された状態になります。
続けて、数式が入力されたセルをすべて選択し、これらのセルだけを再度ロックします。
まずは、該当するセルを選択しましょう。ひとつ目のセル範囲をドラッグしたら、「Ctrl」キーを押しっぱなしにした状態で、次のセル範囲をドラッグします。
これを繰り返すと、数式が入力されたセルをすべて選択することができます。次に、選択範囲内で右クリックし、再度「セルの書式設定」を選択します。
開く画面で「保護」タブをクリックし、今度は「ロック」にチェックを入れましょう。「OK」ボタンをクリックすると、選択しておいた数式のセルだけがロックされた状態になります。
ここでいう「ロックされた状態」というのは、セルに入力した内容を削除、編集できない状態を指します。ただし、まだロック機能が有効になっていないため、今の状態では編集は可能です。ロック機能を有効にするには、さらにシートを保護する必要があります。
シートを保護するには、次のように操作します。
「校閲」タブをクリックし、「変更」グループの「シートの保護」をクリックします。(Excel2003では、「ツール」メニューから「保護」→「シートの保護」と選択します)。次に、表示されたダイアログボックスで「OK」ボタンをクリックします。
これで、ロック機能が有効になりました。数式が入力されたセルを編集しようとしても、メッセージが表示され、内容を変更することはできなくなります。
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