ExcelのセルにWordのようなリーダー線を引きたい
先日、Excel講座の受講者さんからこんな質問を受けました。
セルの中に「----」のような線を引きたいというのです。セルの上下になら部分的に罫線を引けばいいわけですが、そうではなくてセルの「中央」に、セルを横切るように線を引きたいとのこと。
詳しく話を聞いてみると、なるほど、ちょうど下のような書類の例でお使いになるのだそうです。
上の例では、書類の種類と送付する部数を線でつないでいます。これはちょうど、Wordのタブ機能が持つ「リーダー線」と同じ役割です。でも、ご存じのように、ExcelにはWordのようなタブ機能はありませんね。
実はこれ、セルの書式設定で対応できるのです。今日はちょっとマニアックかもしれないその方法をご紹介します。
まず、線を表示させたいセルに、「-」(ハイフン)を1つだけ入力しておきます。(ここでは、2つのセルが対象となるため、C11とC12のセルに「-」を入力しました。)
次に、「-」を入力したセル範囲を選択し、右クリックして「セルの書式設定」を選択します。
おなじみの「セルの書式設定」ダイアログボックスが開いたら、「配置」タブをクリックし、「横位置」に「繰り返し」を選択します。これで、『セルに入力した文字をセルの幅いっぱいに繰り返し表示する』という設定になります。続けて、「縦位置」には「中央揃え」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
これで「-」を入力したセルには、セルの幅いっぱいに「-」が反復表示されます。ちょうどセル内に破線を引いたように見えますね。
なお、最初にセルに入力する文字を変更すれば、「・・・・」や「*****」のような線を引くこともできます。
また、この設定のいいところは、セル幅を広げても線が途切れてしまわないことです。この例では、C列の列幅を変更すると、「----」の線もそれに合わせて伸縮します。なかなか気が利いていますね。
表計算だけではなく、一般的なワープロ書類のレイアウトもExcelで作成している方にはこんな小技も出番があるかもしれません。どうぞご活用ください。
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