複数項目から選んで貼り付けしたい(Officeクリップボードの利用)
複数の内容を同時進行でコピーしたいと思ったことはありませんか。
たとえば下の例では、評価の欄に「★」「★★」「★★★」のいずれかが入ります。同じ評価は最初に入力したセルをコピーして効率よく入力したいものですね。
通常、コピーするときは、①コピー元を選んで「コピー」を実行し、②コピー先に移動して「貼り付け」を実行します。
複写したい対象、すなわちコピー元が同じなら「コピー」を実行後、コピー先だけを変えて「貼り付け」を繰り返し実行できます。ところが、違う対象をコピーする場合は、「コピー」「貼り付け」「コピー」「貼り付け」と交互に操作することになり、煩わしい操作になりがちです。
こんなときは、「Officeクリップボード」を利用した貼り付けを使ってみましょう。
「Officeクリップボード」とは、Word、Excel、PowerPointなどに用意された、コピーした対象を一時的に格納しておく画面左端の領域のことです。通常は表示されていませんが、Officeクリップボードを表示してからコピーを実行すると、複数の対象の中から選んで貼り付けができるのです。
Officeクリップボードを表示するには、「ホーム」タブの「Officeクリップボード」グループの「ダイアログボックス起動ツール」をクリックします。(2003の場合は、「編集」メニュー→「Officeクリップボード」を選択します。)
画面左側にOfficeクリップボードが表示されます。次に、コピー元となる内容をまとめてコピーします。まず「★★」と入力されたB3セルを選択し、「コピー」をクリックします。
Officeクリップボードにコピー元の内容(ここでは「★★」)が表示されます。同様の操作で他の評価「★」(C3セル)や「★★★」(D3セル)のように、あとから貼り付けに使いそうな内容をひとつずつ選んで、コピーを実行します。
このようにすると3種類の評価がひととおりOfficeクリップボードに表示されます。
最後に貼り付けを実行するには、コピー先のセル(ここではB4)を選択してから、Officeクリップボードで貼り付けたい対象(ここでは「★」)をクリックします。
B4セルに「★」と貼り付けされました。同様に他のセルでも、①貼り付け先のセルを選択、②Officeクリップボードの内容をクリック、の2操作を繰り返すと、異なる対象を効率よく貼り付けできます。
なお、Officeクリップボードに保存できる内容は24点が上限で、それを超えるとコピー順序の古いものから削除されます。貼り付け候補は最大24件までと覚えておきましょう。なお、右端の▼→「削除」を選ぶと、よけいな候補をその場で削除することも可能です。
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