印刷を人に頼んだ際に、ファイルの中身をうっかり変更されたくない
最近、聞いた失敗談にこんなものがありました。
自分で作成した資料の印刷を他の人に頼んだ際のことです。印刷を頼まれた人がうっかりキーボードを触ってしまったらしく、文面に意味不明の文字が入力された状態のまま、大量に印刷をかけてしまったというものでした。
無意識に編集してしまうトラブルというのは大いにありうる話ですね。
特に、大量の資料の印刷を人に依頼する機会の多い方は、予防策を取っておいても損はないかと思います。
このような失敗を未然に防ぐには、ファイルを「最終版」に設定するとよいでしょう。
ここで言う「最終版」というのは、ファイルの編集をすべて終了した完成版という意味で、ファイルを読み取り専用にする機能のことです。
さっそくその設定手順を紹介します。
なお、ここでは、Wordで手順を紹介していますが、ExcelやPowerPointのファイルでも同様の操作で設定が可能です。
「ファイル」タブをクリックし、表示されるBackStageビューで、「情報」を選択し、「文書の保護」→「最終盤にする」と選択します。
確認のメッセージが表示されるので、「OK」をクリックします。
さらに設定完了のメッセージが再度表示されます。「OK」をクリックすると、そのファイルは最終版に切り替わります。
最終版となったファイルは、タイトルバーに「読み取り専用」と表示されます。
同時に、リボンの下に黄色いメッセージバーが表示されます。
元のように文書を編集したい場合は、このバーにある「編集する」ボタンをクリックすると、即座に読み取り専用が解除され、編集ができるようになります。
なお、読み取り専用のままでは一切の編集はできないため、キーボードから何らかのキーを押しても、意図せず内容を変更してしまう危険はありません。
この状態にしてから、他の人に印刷をお願いすると中身を書き換えられてしまう心配がありません。
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