ファイル内の一部のページだけ用紙サイズを変更したい
「A4サイズで作成している文書内で、一部のページだけB5で印刷したいんだけど…」
以前、講習会の席で、ユーザーの方のそんな要望を耳にしたことがあります。
Wordでは、用紙サイズや紙の置き方は、一度設定するとファイル全体に適用されます。
一部のページだけ別サイズの用紙に印刷するなんてことは、できそうもないように思いますね。ところが、これは「セクション」という機能を利用すれば、設定可能なのです。
「セクション」とは、Wordに用意された領域の単位です。用紙サイズ、紙の向き、余白、ヘッダー・フッター、段組みといった、大きなレイアウトの変更を伴う書式は、このセクション単位で設定ができる仕組みになっています。
ファイル内で異なる用紙サイズなどを設定する場合は、この「セクション」を区切って別の領域として分割してからページ設定を行います。
ここでは、表を入れている最後のページだけをB5サイズに設定してみましょう。
まず、新しいセクションにしたい最終ページの先頭にカーソルを置き、「ページレイアウト」タブ→「ページ設定」グループの「区切り」をクリックします。
すると、セクション区切りの種類が表示されます。
「次のページから開始」を選ぶと、カーソル位置で改ページされ、同時に新しいセクションが作成されます。ここでは、改ページは不要なので、「現在の位置から開始」を選択します。
なお、新しいセクションにしたい部分が途中のページである場合は、そのページの末尾でも、同様に「現在の位置から開始」のセクション区切りを挿入しておきましょう。
これで、B5にしたいページが新しいセクションになります。
同時に、その前のページの末尾に、「セクション区切り(現在の位置から新しいセクション)」という編集記号が表示されます。
次に、最終ページの用紙サイズを変更します。
2セクション目の中をクリックしてカーソルを移動し、「サイズ」をクリックして、「B5」を選択します。
これで、カーソルの置かれたセクションだけ、用紙サイズがB5に変更されます。
セクション1はA4のまま変更されていないことがわかります。
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