複数の条件に合うデータを合計する(SUMIFS関数)
前回、SUMIF関数の使い方をご紹介しましたが、SUMIF関数で指定できる条件は一つだけです。
合計を求めたいデータの条件が複数になった場合は、SUMIFS関数を使いましょう。
たとえば、日々の売上などを入力した表から、商品名と担当者名の両方を指定して、そのどちらにも当てはまる売上データの金額を集計したいといった場合に使用します。
下の例では、A列からF列にパソコン講座の申込データを入力した表があります。この表に入力されたデータから、N列の講座名とO列の時間帯の両方の条件を満たすデータを探してその人数を合計してみましょう。
さっそくSUMIFS関数を指定してみましょう。
まず、人数の合計を表示する最初のセル(ここではP3)を選択しておき、「関数の挿入」ボタンをクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開いたら、「関数の分類」を「すべて表示」に変更し、「関数名」の一覧から、「SUMIFS」を選択して、「OK」ボタンをクリックします。
続けて「関数の引数」ダイアログボックスが開きます。
最初の引数「合計対象範囲」には、合計を求めたい人数が入力されたセル範囲(ここではF3からF18)を指定します。このとき、セルを範囲選択後に「F4」キーを押して、セルの範囲を絶対参照に変更しておきましょう。これは、入力したSUMIFS関数の式を下のセルにコピーしたときに、人数のセル範囲が移動しないようにするためです。
次の引数「条件範囲1」には、最初の条件である講座名が入力されたセル範囲(ここではC3からC18)を絶対参照で指定し、「条件1」に集計したい講座名が入力されたセル(ここではN3)を指定します。ここで指定した講座名が、引数「条件範囲1」に指定したセル範囲の中から検索されるわけです。
同様に2番目の条件を指定します「条件範囲2」に、時間帯が入力されたセル範囲D3からD18を絶対参照で指定し、「条件2」には集計対象となる時間帯が入力されたセルO3を指定します。条件が3つ以上ある場合は、これを繰り返して、最後に「OK」ボタンをクリックします。
これでP3のセルに、講座が「ビジネスマナー」で時間帯が「午後」である講座の人数の合計が求められました。
最後に、オートフィル機能を使って、P3セルの数式を下にコピーすると、他の条件での人数の合計も表示されます。
SUMIF関数とSUMIFS関数はよく似ていますが、引数の順番が異なります。
SUMIFS関数では、合計を求める範囲を最初に指定する点に注意しましょう。
<関連記事>
・VLOOKUP関数で参照表を拡張すると、追加データも含めて検索されるようにしたい
・元の表にデータを追加したとき、SUMIF関数の結果も自動で更新されるようにしたい
コメント