行を毎回違う順序でランダムに並べ替えたい
学生さんは、暗記用の一覧表をExcelで作ることが多いと聞きました。
作成した表を使って暗記をするとき、単語や構文などが毎回違う順番になるよう、行をシャッフルして並べ替えたいと思ったことはありませんか。
並べ替えには「昇順」と「降順」のどちらかを指定します。
たとえば、下の例で単語がアルファベット順になるようにするには、A列の単語を基準に「昇順」で並べ替えを実行するわけですね。
でも、この方法では、並び順は常に一定です。毎回、違う順番で行を並べ替えたい場合は、「RAND」(ランド)という関数を利用します。
まず、A列の左に空の列をもう1列追加しましょう。
RAND関数は、ランダムな数値である「乱数」を発生させる関数です。引数はありません。
並べ替えたい最初の行のセル(ここではA2)に半角で「=rand()」と入力して、「Enter」キーを押します。
RAND関数の式が入力され、セルには0より大きく1より小さい小数が自動で表示されます。これが、パソコンがバックグラウンドで作成した乱数です。
次に、オートフィル機能を使って、このRAND関数の式を下のセルにもコピーしておきましょう。
これで、RAND関数の式がコピーされ、セルには、それぞれの乱数が表示されます。
あとは、この乱数の昇順で表全体を並べ替えればよいのです。
A列の任意のセルを選び、「ホーム」タブの「編集」グループの「並べ替えとフィルター」→「昇順」と選択します。
なお、別の順番で表を並べ替えたい場合は、まず、「F9」キーを押します。これでRAND関数の式が再計算され、別の乱数に更新されます。つまり、さきほどとは行の大小関係が変わるわけですね。
続けて、再度A列の昇順で並べ替えを実行すれば、異なる並び順になります。
暗記用の表をExcelで作る方には、知っておかれると役立つテクニックですね。
暗記用の表をExcelで作る方には、知っておかれると役立つテクニックですね。
お役立てください。
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